原油価格の下落が止まりません [エネルギー]
原油価格の下落が止まりません。
原油価格はここ1年で一気に半分以下まで下がりました。
1990年代、原油価格は1バレル=20ドル程度でしたが、新興国の急激
な経済発展などから価格が急騰し、一時は1バレル=140ドルまで相
場は上昇していました。
それが今年1月には心理的節目である1バレル=50ドルを下回り、
その後も下落が続いています。原油価格はなぜ急激に下落したので
しょうか。
それには二つの理由が考えられます。
中国や欧州の景気低迷によって、世界的な石油の需要が緩むとの
思惑が出てきたことです。しかし、背景にはもっと根本的な原因が
あります。それは、米国でシェールオイル開発が進み、世界最大の
石油消費国である米国が、エネルギーを自給できる見通しになった
ことです。
米国は原油産出量の10%を輸入していますが全体の1割がダブつ
くわけですから、市場原理として価格は大幅に下落することになる
わけです。
もう一つの理由は石油精製に手間ひま掛かり割高なアメリカのシ
ェールオイル算出に対抗する為、OPECがわざと価格を下げてア
メリカにシェールオイル開発を諦めさせようとしてるのではないか
とゆう見方です。しばらくは損をしても長い目で見ると石油の売り
手市場を維持して行きたいわけですね。
これまで産油国の多くは価格下落に減産で対応してきましたが、
OPECは減産する国がありませんから、価格は下がる一方になり
ます。
この価格下落がどこまで続くかということなのですが、基本的な
原油の余剰は解消されないため、長期にわたって安値が続くと予想
されています。
100ドルを超える原油価格の方がむしろ異常だったと解釈する方が
自然でしょうけどね。
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