”ちょい飲み”外食産業が参入 [社会記事]
”ちょい飲み”外食産業が参入
ファストフードなど外食チェーンの店舗内で、夕方から酒とつまみを販売する「ちょい飲み」サービスが
広がっています。去年は牛丼チェーンの吉野家やフレッシュネスバーガーが“ちょい飲み”に乗り出しま
したが、その後も外食業界の“ちょい飲み”への参戦は止まりません。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が、東京でビールやワインなどを楽しめる新業態店舗を
4月1日にオープンするほか、コーヒーチェーン大手、スターバックスコーヒージャパンも東京に食事や
酒などを提供する店舗を3月30日に開店する予定です。
日本KFCが展開する新業態は、昼間は通常のメニューに加え、こだわりのコーヒーやスイーツなどを
提供し、午後5時からはアルコールが楽しめます。国内外から取りそろえた地ビールやワインのほか、
サントリー酒類と共同開発したハイボール「カーネルハイ」など約40種類のアルコール類を用意。得意と
する鶏肉を使った料理やサラダなど酒に合うメニューも取りそろえています。ファストフードは夜の来店客
数が日中と比べて少なくなるだけに、日本KFCとしては「客数や売り上げの増加が見込める」と期待を寄
せています。
一方、酒の提供に静観の構えを見せる外食チェーンもあります。日本日本マクドナルドホールディングスは
「アルコールの提供は子供も来店する店舗のイメージにそぐわない」というのが理由だそうです。
外食産業の市場規模は1997年のピーク時から縮小傾向。今やどの店舗もいかに売り上げの減少を食い止
めるかが課題になっていますが、都心部では出店を増やすのも限界に近づいています。こうした中、従来の
店舗で“ちょい飲み”を始めることで、ピークの時間以外でもお酒目当ての客が訪れたり、居酒屋は入りに
くいという女性客を狙えるなど、新たな客層を発掘できるというのです。
では何故こういった業態は顧客に受け入られるのでしょうか。低価格でお酒が楽しめるとあって、サラリー
マンを中心に人気は高いですが、「ちょっと1杯飲むくらいだと、居酒屋とか焼き鳥屋とか行くより楽なので」
といった理由がありそうです。いわゆるちゃんと飲むのでなく”ちょい飲み”の需要がもともとあるのですね。
景気の先行き不透明感は強まっているだけに、ちょい飲み市場は今後、さらに拡大しそうです。
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