原油価格の下落でガソリンも下がるのかな? [エネルギー]
原油価格はここ1年で一気に半分以下まで下がりましたが、原油価格
とガソリン価格の関係はどうなっているのでしょうか。
ガソリンは原油から作られますから、基本的にガソリン価格は原油
価格に連動します。しかし、過去の値動きを見ると、原油価格の動き
に比べて国内のガソリン価格の動きは緩やかな動きになっています。
原油価格の下落によって、国内のガソリン価格も下がったのですが、
レギュラーガソリンの店頭価格は数%程度の値下がりにとどまってい
ます。同じ期間で、米国のガソリン価格は20%程度下落していますか
ら、日本の値下がり幅が小さいことは明らかです。
それでは何故原油価格が半分以下なっても、ガソリンの値下げ幅が
小さいかと云うと、ガソリン価格に占める原油の割合が小さいからで
す。
4割は税金
ガソリン価格のうち約4割が税金(消費税、揮発油税、関税など)
で占められており、原油のコストは4割程度しかありません。税率は
一定ですから、原油価格が下がったとしても、ガソリン価格全体の
値下がりは小さいです。
日本のガソリン価格が原油の値動きと直接連動しないのは、ガソリ
ン価格に占める原油の割合が小さいからです。
米国はガソリン価格が安く、税制も大きく異なっています。米国の
ガソリン代のうち税金が占める割合は2割以下であり、原油価格の変
化がガソリン価格に反映されやすくなっています。
為替が相殺
また日本の場合には、原油のほぼすべてが輸入に頼ってますから
為替の影響を大きく受けます。最近の円安の影響で原油価格の下落を
為替が相殺してしまっています。
原油価格は大幅に下落しても関連商品の値が下がらないのは、な
んだか悔しい気がしますが逆に値上げして他の関連商品まで値上げ
されてもは困るので、まずは良しとしましょう
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